健康長寿ネット

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RNA合成抑制による寿命制御

公開日:2018年4月18日 17時29分
更新日:2022年12月 2日 14時11分

 線虫やショウジョウバエなど寿命研究に使われるモデル生物で蛋白質合成を抑制すると長寿化することが知られているが、Pol IIIという小さなRNAを合成する酵素の抑制でも長寿化することがわかってきた。Pol IIIは核内で働くのだが、TORC1という細胞内の重要なシグナルセンサーの制御下にある。今ではよく知られたラパマイシンという薬剤のターゲットだ。ラパマイシンはマウスでも長寿化を促す。Pol IIIは進化的によく保存されているから、マウスでもこれが寿命制御に効くのだろう。英国ロンドンの大学の老化研究所からの報告である。

文献

Filer D, et al. Nature 2017;552:263-267

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.85(PDF:4.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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