新たなアルツハイマー病治療薬の有望な臨床試験結果
公開日:2021年7月 9日 09時00分
更新日:2021年7月14日 14時22分
アルツハイマー病の発症には、脳へのAβペプチドの蓄積が深く関与している。近年、Aβを標的とする抗体により病気の進行を抑制する免疫療法の開発が進展してきた。イーライリリー社は、Aβ末端グルタミン酸の閉環縮合修飾を特異的に認識する抗体「ドナネマブ」を用い、早期アルツハイマー病患者を対象とした第2相試験を実施した。その結果、ドナネマブの投与により、約3分の2の被験者で脳のアミロイド蓄積が消失した。さらに、認知機能の低下も約3分の1に抑制され、主要評価項目を達成した。この結果を受けて行われる第3相試験での、有効性や安全性の実証が期待される。
参考文献
Mintun MA, et al., N Engl J Med. 2021; 384: 1691-1704
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.98(PDF)(新しいウィンドウが開きます)
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