アルツハイマー病進行の性差に関わる遺伝子
公開日:2021年1月29日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時33分
アルツハイマー病は女性に多い一方、男性のほうが罹患後の死亡リスクは高い。この性差に、ヒストン脱メチル化酵素KDM6Aが関わる可能性が示された。通常、性染色体として女性が持つ2本のX染色体の一方は不活性化されている。しかしX染色体遺伝子にもかかわらずKDM6Aは不活性化を受けず、女性の脳で高い発現が認められる。ヒトにおいてKDM6Aの発現を高める遺伝子多型はアルツハイマー病の進行の抑制と関連することや、オスのマウス脳への過剰発現で空間記憶能力の低下を抑制することなど、KDM6Aの保護 的作用が明らかになった。
文献
Davis EJ, et al., Sci Transl Med. 2020;12:eaaz5677
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.96(PDF:5.6MB)(新しいウィンドウが開きます)
無料メールマガジン配信について
健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。
無料メールマガジン配信登録
令和6年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援の公募
公益財団法人長寿科学振興財団は、「長生きを喜べる長寿社会の実現~生きがいのある高齢者を増やす」をビジョンに掲げ、研究開発助成事業を実施しております。
当財団のビジョンを実現するために、令和6年度長寿科学研究者支援事業「長生きを喜べる長寿社会実現研究支援」にて、探索研究から社会実装、持続的な事業化に向けた課題解決型のプロジェクトの提案を募集します。
当財団は日本の高齢社会における問題の解決に向け、私たちのビジョンに共感してくださる方々からのご提案をお待ちしております。
令和6年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援の公募 公益財団法人長寿科学振興財団(新しいウインドウが開きます)
寄附について
当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。
温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)