脳脊髄の免疫細胞は頭蓋や脊椎の骨髄から直接移動してくる
公開日:2021年10月13日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時57分
組織内の免疫細胞は、血液から移動してくることが定説となっていた。しかし、2018年に頭蓋骨の骨髄と脳の髄膜をつなぐ経路が発見され、今回さらに、単球やB細胞といった免疫細胞が、血液を経由せずに頭蓋骨や椎骨の骨髄から直接、脳脊髄に供給されることが示された。また通常は髄膜に留まっているこれらの細胞が、炎症や損傷をきっかけに脳や脊髄の実質に浸潤する可能性も示された。これらの発見が、中枢神経系特有の免疫細胞の機能や老化、また炎症を伴う神経系疾患の病因の理解につながることが期待される。
文献
Cugurra A, et al., Science. (in press) doi: 10.1126/science.abf7844; Brioschi S, et al., Science. (in press) doi: 10.1126/science.abf9277
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.99(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)
寄附について
当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。
温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)
無料メールマガジン配信について
健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。
無料メールマガジン配信登録
新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症の感染が再び拡大する可能性がある状況で、毎日ご不安に感じられている方も少なくないと思われます。特に高齢者の方におかれましては感染予防を心掛けながら健康を維持していくことが大事です。
そこで高齢者およびご家族に向けて健康を維持するための情報をまとめました。ぜひご覧いただき毎日の健康の一助となれば幸いです。
新型コロナウイルス感染症対策