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神経変性疾患への延命化合物の効能比較

公開日:2021年1月29日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時26分

 これまでの老化研究で数々の延命効果を持つ化合物の存在が指摘されている。メトホルミン、レスベラトロール、ラパマイシン、クルクミン、そしてN-アシルシステインなど。カナダのマギル大学のファン・ラームスドンクらは、自らも線虫モデルを使って寿命と神経変性の分子機構を探る精鋭の1人だが、線虫、ハエ、マウスなどの実験動物での既報の360論文を参照しながら、これら「延命薬」のアルツハイマー病やパーキンソン病などの老年性神経変性疾患への予防効果を比較精査している。多少のブレもあるが、概していえば、いずれの化合物も神経保護作用があると結論。状況からすれば当然といえば当然の話だが、膨大な論文の海の中でよく知見を整理してあり参考になる。しかし、高齢者へそれを勧めるかというと、そこはまだ議論が残る。

文献

Soo SK, et al., Mech Ageing Dev. 2 020;190:111297

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.96(PDF:5.6MB)(新しいウィンドウが開きます)

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