米国におけるアルツハイマー病初の治療薬の迅速承認
公開日:2021年10月13日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時57分
米国食品医薬品局は、アルツハイマー病初の治療薬として、バイオジェンとエーザイが開発したアデュカヌマブを迅速承認した。これは脳内のアミロイドβ斑の除去を促進することがすでに示されている抗体医薬である。実施された2つの第3相臨床試験のうち、認知機能改善に対する有効性が一方で示されたものの、他方の試験で明確に再現されなかった。そのため臨床的有用性に不確実性が残るとして、追加の試験実施が求められる条件付の承認となった。アルツハイマー治療薬開発を後押しする重大な一歩となる判断である一方、今後の慎重な検証や運用が求められている。
文献
Dunn B,et al., JAMA Intern Med. (in press) doi:10.1001/jamainternmed.2021.4607
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.99(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)
無料メールマガジン配信について
健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。
無料メールマガジン配信登録
令和6年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援の公募
公益財団法人長寿科学振興財団は、「長生きを喜べる長寿社会の実現~生きがいのある高齢者を増やす」をビジョンに掲げ、研究開発助成事業を実施しております。
当財団のビジョンを実現するために、令和6年度長寿科学研究者支援事業「長生きを喜べる長寿社会実現研究支援」にて、探索研究から社会実装、持続的な事業化に向けた課題解決型のプロジェクトの提案を募集します。
当財団は日本の高齢社会における問題の解決に向け、私たちのビジョンに共感してくださる方々からのご提案をお待ちしております。
令和6年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援の公募 公益財団法人長寿科学振興財団(新しいウインドウが開きます)
寄附について
当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。
温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)