老化した細胞を取り除く新たな方法の発見
公開日:2021年4月 7日 09時00分
更新日:2021年4月 6日 17時53分
加齢に伴い増加する老化細胞の除去(senolysis)はさまざまな疾患の治療につながる可能性がある。東京大学医科学研究所のJohmuraらは、老化した細胞ではグルタミンからグルタミン酸やアンモニアの酸性を触媒するglutaminase1(GLS)の発現が高まり、老化細胞が細胞死から免れていることや、GLSを阻害することで老化細胞の細胞死を誘導できることを見出した。確かにマウスにGLS1阻害剤を投与すると、加齢に伴う動脈硬化や腎硬化症が抑制された。新たな抗老化剤開発につながる大きな一歩であろう。
参考文献
Johmura Y, et al., Science. 2021;371:265-270
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.97(PDF)(新しいウィンドウが開きます)
令和5年度「長生きを喜べる長寿社会実現研究支援」の公募情報を公開しました
公益財団法人長寿科学振興財団は令和5年度の長寿科学研究者支援事業「長生きを喜べる長寿社会実現研究支援」を公募します。本事業は財団ビジョン「長生きを喜べる長寿社会実現~生きがいのある高齢者を増やす~」を達成するため、超高齢社会の課題の解決となる実用的な方法(製品やサービス、仕組みなど)の研究開発から本格的な社会実装を含めた一気通貫の課題解決型のプロジェクトを採択し、支援するものです。
令和5年度の公募情報を当財団ホームページにて公開をいたしました。
- 提案受付期間:7月1日(金)~7月29日(金)
- 助成金額:年間上限3,000万円
- 助成期間:最長10年間
- 採択件数:0件から2件程度
令和5年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援の公募(新しいウインドウが開きます)
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