ストレスによる抜け毛のメカニズム
公開日:2021年7月 9日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 13時50分
慢性的なストレスによって髪の毛が薄くなることが知られているが、その詳細は不明であった。ハーバード大学のChoiらは、慢性的なストレスによって分泌される副腎皮質ホルモンであるcorticosterone(CS:ヒトではcortisol)が毛包幹細胞(HFSC)に作用して発毛を阻害すること突き止めた。その機序としてCSは真皮乳頭から分泌されHFSCの活性化や発毛を促すGas6を抑制することや、慢性ストレス下でも、HFSCに発現しているGas6受容体のAXLを活性化することで発毛を促すことを明らかにした。現代のストレスフルな生活環境からわれわれの頭髪を守る手段を手にする日は近いかもしれない。
文献
Choi S, et al., Nature 2021; 592: 428-432
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.98(PDF)(新しいウィンドウが開きます)
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