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自己申告による聴覚障害の存在は認知症発症の予測因子となる

公開日:2021年7月 9日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 13時50分

 認知症発症に及ぼす聴覚障害と視覚障害の影響と交互作用について、確固たる証拠はなかった。ドイツの2つの追跡研究を統合し、75歳以上の住民(3,497人、平均年齢79.8歳、女性67.2%、平均追跡期間7.1年、認知症発生率37.4/1000人年)を分析した結果、聴覚障害は独立した認知症発症リスクで(ハザード比:1.16、p=0.014)、視覚障害との有意な交互作用は認められなかった。75歳以上の高齢者を対象に、聴覚障害などの修飾可能な危険因子を早期に治療することは認知症の疾病負荷軽減に貢献するだろう。

文献

Pabst A, et al., J Am Geriatr Soc. 2021; 69: 1519-1528

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.98(PDF)(新しいウィンドウが開きます)

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