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父親の高齢化と子どもの精神発達障害のリスク

公開日:2021年10月13日 09時00分
更新日:2021年10月13日 09時00分

 晩婚化が次世代への健康リスクを高めることへの懸念がある。精神遅滞や自閉症スペクトラムなど、子どもの神経発達障害が親の遺伝子ゲノムの劣化(あるいは変化)に影響される可能性があるのだ。東北大学の大隅典子らは、父親の年齢が次世代の脳神経発達へ及ぼす影響について行動生理学的に、また分子生物学的にアプローチすることを試みた。マウスでの研究だが、父親の年齢が高くなるほど生まれる子どもの脳神経系の遺伝子変調を助長し、発達障害のリスクが高まる。その背景には精子ゲノムでの加齢依存的なメチル化変動があり、REST遺伝子による包括的な神経遺伝子抑制が関与すると結論した。老化に関して、世代を超えての健康リスク管理へ新たな視点から警鐘を鳴らしている。

参考文献

Yoshizaki K, et al., EMBO Rep. 2021; 22: e51524

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.99(PDF)(新しいウィンドウが開きます)

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