ハエでもマウスでも人でも:スペルミジンで認知機能改善
公開日:2021年7月 9日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時59分
健康長寿へのスペルミジンの効能はこれまでにもいろいろと取りざたされてきた。ただし、メカニズムはよくわかっていない。今回、オーストリアのグラーツ大学のフランク・マデオとドイツのベルリン自由大学のグループが連携して、その老化脳保護機構の一端を明らかにした。認知機能向上へはミトコンドリアとオートファジーの機能亢進が必須だが、それには蛋白合成開始因子eIF5Aの51番目のリジン残基にヒプシン化という特殊な化学修飾が入ることがトリガーになる。和風食材に多く含まれるスペルミジン。ショウジョウバエ、マウス、そして人でも、認知機能改善へのしくみが見えてきた。
文献
Schroeder S, et al., Cell Rep. 2021; 35: 108985; Liang YT, et al., Cell Rep. 2021; 35: 108941
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.98(PDF)(新しいウィンドウが開きます)
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