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低酸素応答能と寿命相関

公開日:2020年2月14日 09時00分
更新日:2020年2月14日 09時00分

 昨年(令和元年)のノーベル医学生理学賞は低酸素応答の分子機構の解明に寄与した米英の3人の科学者に授与されたが、細胞の低酸素応答能の良し悪しは明らかに寿命に相関する。カナダのオタワ大学の研究者が最近の動向をまとめているが、彼らの研究結果でも低酸素に強いハダカデバネズミや二枚貝(クラム)、淡水亀はかなり長命だ。特に、低酸素のあとで酸素濃度が回復したときの心筋や骨格筋のミトコンドリアでの過酸化物(ROS)の処理能力の高さが効いている。一方、ハーバード大学とモスクワの大学からの共同研究でも慢性的な低酸素への対応能力の高さがマウスの寿命を延ばす要因のひとつであることが判明している。

参考文献

Pamenter ME, et al. Aging 2019 ; 11 : 5864-5865/Munro D, et al. Aging Cell 2019 ; 18 : e12916/Tyshkovskiy A , et al. Cell Metab 2019 ;30 : 573-593

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌Aging&HealthNo.92

Aging&Health(エイジングアンドヘルス)No.92(新しいウィンドウが開きます)

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