健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

脂肪組織のB細胞は加齢に伴う代謝障害に関与する

公開日:2020年4月30日 09時00分
更新日:2022年11月30日 14時33分

 加齢に伴い内臓脂肪組織に免疫担当細胞が浸潤し、さまざまな代謝障害を来たすことが知られている。イェール大学医学大学院のCamellらは、加齢に伴いNLRP3インフラマソーム依存性に脂肪組織のFat-associated lymphoid cluster中のB細胞が増殖することを見出した。さらに薬理学的にこの加齢性B細胞を全身もしくは脂肪組織から除去することにより、インスリン抵抗性、脂肪分解低下などの代謝障害が改善することを示した。加齢に伴い脂肪組織へ集簇(しゅうぞく)するB細胞は加齢性代謝障害の新たな治療ターゲットになる。

文献

Camell CD, et al. Cell Metab. 2019;30: 1024-1039

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.93(PDF:10.1MB)(新しいウィンドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください