健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

腸内細菌に働くアルツハイマー病治療薬の登場か

公開日:2020年4月30日 09時00分
更新日:2022年11月30日 14時27分

 昨年、中国において、褐藻の成分由来のGV-971がアルツハイマー病治療の新薬として条件付き承認を受けた。本研究はGV-971を用いた前臨床試験の結果で、GV-971がアルツハイマー病モデルマウスの腸内細菌叢(そう)の異常を改善することでアミノ酸代謝、神経の炎症を調節し、アルツハイマー病の病態の進行を抑制すると報告している。近年、腸内環境が体のさまざまな機能や認知症を含む疾患に及ぼす影響に注目が集まっている。ヒトの治験の詳細な結果の公表や、今後予定されている新たな治験の結果を通し、GV-971の薬理効果が明らかになることが期待される。

文献

Wang X, et al. Cell Res. 2019; 29: 787-803

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.93(PDF:10.1MB)(新しいウィンドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください