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タンパク質の過硫化反応は長寿に関与する

公開日:2020年4月30日 09時00分
更新日:2022年11月30日 14時31分

 過硫化反応(persulfidation)はタンパク質翻訳後修飾の一種であり、システイン残基を修飾し、そのタンパク質の構造や機能に影響する。ボルドー大学のZivanovicらは、これまで検出が困難であったこの反応を選択的に検出する方法を考案した(Dimedone Switch method)。この方法を用いたところ、過硫化反応は種を超えて保存され、タンパク質の過酸化を抑制し細胞保護的に働くことや、加齢に伴い低下する一方で、カロリー制限はこの反応を増やし、酸化ストレスを抑制し長寿に関係することを実験的に明らかにした。過硫化反応の維持は長寿の鍵かもしれない。

文献

Zivanovic J , et al. Cell Metab. 2019; 30: 1152-1170

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.93(PDF:10.1MB)(新しいウィンドウが開きます)

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