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アストロサイトの糖代謝異常はアルツハイマー病を引き起こす

公開日:2020年8月 6日 09時00分
更新日:2020年8月 6日 09時00分

 アルツハイマー病(AD)の病初期に脳内の嫌気性解糖に変化が生じることが知られていた。パリサクレ大学のDouceらはADの患者脳やADモデルマウス(3xTg-ADマウス)の海馬のアストロサイトでは嫌気性解糖の低下に伴い、その中間体から産生されるL-セリンの産生が低下すること。L-セリンはシナプスNMDA受容体の共アゴニストのD-セリンの前駆体であり、ADマウスの海馬におけるL-セリン産生低下はNMDA受容体機能低下をもたらしシナプスの可塑性が低下すること。L-セリン補充によりADマウスの認知機能低下がレスキューされることを見出した。ADの新たな治療薬としてL-セリンが期待されるとともに、脳内糖代謝機構の解明はADを含めた多くの神経疾患治療開発の鍵となるかもしれない。

参考文献

Le Douce J, et al. Cell Metab. 2020;31:503-517

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌Aging&HealthNo.94

Aging&Health(エイジングアンドヘルス)No.94(新しいウィンドウが開きます)

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