健康長寿ネット

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脳の下水管をきれいに

公開日:2019年1月25日 09時07分
更新日:2022年12月 2日 13時59分

 アルツハイマー病をはじめとする認知症は、神経細胞の中にアミロイドβなどのタンパク質凝集物や老廃物がたまることが最大の原因である。それら老廃物の一部は細胞外に漏れ出して脳内をさまよう。それが脳髄膜にあるリンパ系組織によって吸収されて排除されればいいのだが、老化脳においてはその回収機能が障害されて脳内への異物蓄積が進む。したがって、この「髄膜リンパ」の機能を上手に維持してやれば、老化脳の機能性を保持できる。要は「脳の下水道」もきれいにしておこう、そうすれば脳の機能性を保持できる。そういうシステムがあることがわかった。米国バージニア大学からの報告である。

文献

Da Mesquita S,et al.Nature.2018;560:185-191

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.88(PDF:4.5MB)(新しいウィンドウが開きます)

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