健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

老化した膵β細胞の除去は糖尿病への進行を抑制する

公開日:2019年10月10日 11時19分
更新日:2022年11月30日 13時01分

 加齢に伴い増加する老化細胞の除去(senolysis)はさまざまな疾患の治療につながるかもしれない。メイヨー・クリニックのAguayo-Mazzucatoらはマウスを用いて、インスリン抵抗性が膵β細胞の老化を促進し、その老化した膵β細胞から分泌される因子が糖代謝を悪化させること、それらの細胞を遺伝子工学的に、もしくは薬理学的にマウスから取り除くと糖代謝が改善することを明らかにした。加齢に伴い糖尿病が増加するメカニズムや老化した膵β細胞の除去という新たな糖尿病の治療ターゲットを示唆する報告である。

文献

Aguayo-Mazzucato C, et al. Cell Metab 2019 ; 30 : 129-142

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.91(PDF:4.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください