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慢性外傷性脳症の元アメフト選手の脳にはタウが蓄積する

公開日:2019年7月26日 09時00分
更新日:2022年11月30日 11時34分

 慢性外傷性脳症(CTE)は、頭部が繰り返し脳震盪(のうしんとう)などの損傷を受けた結果、精神症状や行動異常、認知機能低下などを発症する疾患で、アメリカンフットボール(アメフト)をはじめとする、接触の多いスポーツ選手に高い頻度で見られる。今回ボストン大のグループは、近年実用化したPET検査により、元アメフト選手の脳における顕著なタウタンパク質の蓄積を明らかにした。一方、アルツハイマー病に特徴的なアミロイドβの蓄積は有意ではなかった。タウの蓄積と症状の程度に相関はなかったが、これまで不可能であった患者存命中の診断のマーカーとして、応用が期待される。

文献

Stern RA,et al.N Engl J Med 2019;380:1716-1725

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.90(PDF:8.3MB)(新しいウィンドウが開きます)

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