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ヒト脳由来ホルモン製剤に含まれるアミロイドβの伝播

公開日:2019年4月15日 11:20
更新日:2019年4月15日 11:32

 アルツハイマー病老人斑の構成タンパク質Aβは、シード(種)と呼ばれる可溶性の凝集核を起点に、アミロイド線維を形成すると考えられている。近年、ヒト下垂体由来の成長ホルモン投与により生じた医原性プリオン病(CJD)の患者脳の一部で、比較的若齢にもかかわらずAβ蓄積が認められることが報告された。患者に使用されたホルモン製剤のロットからはAβが検出され、モデルマウスへの投与でもアミロイド蓄積を引き起こしたことから、ホルモン製剤へのAβシードの混入により、ヒトでAβ凝集の伝播が生じた可能性が実験的に実証された。

参考文献

Purro SA,et al.Nature.2018;564:415-419

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌Aging&Health No.89

Aging&Health(エイジングアンドヘルス)No.89(新しいウィンドウが開きます)

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