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脳波の同期の改善で高齢者の作業記憶が回復する

公開日:2019年10月10日 11時10分
更新日:2019年10月10日 11時15分

 ボストン大Reinhartらは、作業記憶の維持には、前頭葉におけるシータ波とガンマ波という2種の脳波の同期と、前頭葉と側頭葉の間でのシータ波の位相の一致が重要であり、この同期が高齢者で低下していることを示した。60~70代の高齢者に対し、位相を合わせた電流で前頭葉と側頭葉を25分間刺激すると、脳波の同期とともに作業記憶の回復が認められた。一方、20代の被験者に脳波を非同期化する刺激を与えると、作業記憶が悪化した。今後、長期的な効果をもたらす刺激法の開発や、疾患への応用が期待される。

参考文献

Reinhart RMG, et al. Nat Neurosci 2019 ; 22 : 820-827

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌Aging&Health No.91

Aging&Health(エイジングアンドヘルス)No.91(新しいウィンドウが開きます)

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