健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

高齢者の地域社会の関わり

高齢者の地域での付き合いの程度

 高齢者になると、地域での付き合い方は変わってくるのでしょうか。

 高齢者の「社会参加活動」の実態をみてみると、高齢者が参加しているグループ団体として最も多いのは町内会、自治会で、その割合は26.7%。約4人に1人が参加しているということになります。参加理由は強制、自発的と様々ですが、自治会や町内会に加入しているという点で、ある程度の「地域との付き合い」があると考えられます。しかし、近年では町内会や自治会への参加率は低下し、地域コミュニティから孤立する高齢者も増えてきているようです。

 さらに、パソコンや携帯電話、スマートフォンが普及し、高齢者でも所持者が増加していることから、地域での「近隣との付き合い」よりも、遠方でも「昔ながらの友人」とのやり取りが、インターネット等を通じて増えつつあります。特に、大都市と町村地域と比較すると、いわゆる「近所付き合い」にはかなりの差があるようです。

 もちろん、大都市だけでなく、町村地域での付き合いも、減少傾向にあることが分かります。例えば2004年の町村地域の近所付き合いレベルは、大都市の1975年と同レベルであるとされています。今後は、町村地域でも大都市のような変化が起こるかもしれません。

高齢者が頼りたい人

 内閣府が行った「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」というアンケート調査によると、高齢者が支えられるべき年齢は70歳以上であるという意見が多く、さらに女性は支えられるべき年齢を80歳と回答しているものが最も多い、という結果が出ています(グラフ1)。

グラフ1:支えられるべき高齢者は何歳以上であるかを示す棒グラフ。70歳以上であるという意見が多いことを示す
グラフ1:一般的に「支えられるべき高齢者」は何歳以上だと思うか

 また、高齢者が誰に頼りたいかという調査では、子どもがいる人や女性では「子どもに頼りたい」との回答が多い傾向がありました。一方で、子どもの居ない人や男性では、「ちょっとした日常の用事などで誰かに頼りたいと思わない」という回答が多い傾向がありました。

 また、子ども以外では親戚や友人以外の「その他の人」(17.4%)、「友人」(15.9%)、「兄弟姉妹、親戚」(12.8%)となっており、高齢者が頼りたいと考える相手は、人それぞれであることが分かりました。

高齢者のグループ活動の参加状況 

 高齢者がグループ活動に参加する割合は、年々増加傾向となっています。男女比では、男性が比較的多くなるようです。

 どのようなグループ活動に参加しているのかをみると、健康やスポーツに関するものが最も多く、続いて趣味、地域行事が多いことが分かっています(グラフ2)。

グラフ2:この1年間に参加したことがあるグループ活動を示す棒グラフ。健康やスポーツに関するグループに参加したことが多いことを示す
グラフ2:高齢者のグループ活動への参加状況

地域社会の関わりの健康への影響

 高齢者が地域社会との関わりをもつことは、健康へどのような影響を及ぼすのでしょうか。例えば、地域での近所付き合いの増加は、閉じこもりを回避し出かけるための理由となります。また、近所付き合いによる情報交換やグループ活動への参加は、生活への充実感を抱くことにつながるだけではなく、新しい友人を得るきっかけにもなります。さらに「地域社会に貢献できた」という満足感にもつながるでしょう。

 そして、なによりも地域における「近所付き合い」を充実させるためには「健康である」ことが大切です。「近所付き合い」をすることは、自分自身だけではなく、一緒に活動する仲間の健康増進にもつながることとなるのです。

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