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高齢者の集い・通いの場(高齢者サロン)とは

公開日:2019年5月31日 09時14分
更新日:2019年5月31日 09時14分

高齢者の集い・通いの場(高齢者サロン)とは

 介護予防事業のひとつとして、高齢者が住み慣れた地域で活き活きと過ごすことのできるように、高齢者が集い、通う場所「高齢者サロン」が全国的に取り組まれています。高齢者サロンとはどのような活動であるのかを詳しくみていきましょう。

高齢者サロンとは

 平成6年(1994年)から、全国社会福祉協議会が中心となり、高齢者がいきいきと暮らすための地域の活動の場として「ふれあい・いきいきサロン」事業が全国的に推進されています1)。高齢者の集い・通いの場である高齢者サロンは、地域住民が主体となって運営・参加を行い、高齢者であればだれでも参加できる地域交流の場です。

高齢者サロンの特徴

 高齢者サロンは気軽に集え、無理なく楽しく通い続けられ、自由に参加できる場であり、以下のような特徴があります。

1.対象者

 高齢者サロンは高齢者であればだれでも参加できます。高齢者に限らず、地域住民が年齢に関係なくだれでも参加できるサロンや、子供と高齢者の交流の場を作るサロンなどもあります。

2.運営

 高齢者サロンは地域の民生委員や自治会の役員、ボランティアなどの地域の住民が主体となって運営します。参加者がボランティアで運営に関わることもあります。市の社会福祉協議会などの福祉関係機関も支援しています。

3.場所

 高齢者サロンは地域住民が歩いて気軽に立ち寄れることのできる場所で、地区の公民館や集会所、個人宅などが主な開催場所となっています。

4.頻度

 高齢者サロンはおおむね月に1回程度、数時間の活動で参加者や運営に負担がなく、継続できる頻度で行われます。参加しなければならないことはなく、自由に参加ができます。

5.費用

 高齢者サロンは費用をかけずに楽しむことを基本とし、参加費を募る場合は参加者の負担にならない金額を設定します。

高齢者サロンの効果

 高齢者サロンには以下のような効果が期待できます。

楽しみ、生きがいを見出し、社会参加への意欲が高まります

 高齢者サロンを参加する高齢者ひとりひとりが主体となって活動をつくりあげていくことで、自分の役割や楽しさ、生きがいを見出し、社会参加の意欲を高めることにつながります。

仲間・居場所をつくり、閉じこもりを防ぎます

 高齢者サロンは気軽に立ち寄れる場所、活動を共にする仲間ができることで自宅以外の居場所ができ、閉じこもりを防ぐことができます。仲間同士でお互いのことを気にかけあうようになることで、見守りの効果もあります。

介護予防、認知症予防になります

 高齢者サロンまで出かけること、サロンの活動で無理なく体を動かすことで、自宅で過ごすよりも身体活動量が増え、介護予防となります。サロンの仲間と会話をすることや笑い合うこと、さまざまなプログラムで脳を使うことで認知症予防になります。

生活にメリハリが生まれます

 高齢者サロンを「何曜日の何時から」と定期的に開催することで、参加者が外出して人に合うスケジュールを立て、生活にメリハリを生みます。また、参加者は外出することで身だしなみにも気を配るようになります。

自分の健康に関心を持てるようになります

 高齢者サロンでの食事や血圧測定、健康チェックなどの保健指導によって、自分の健康について関心を持ち、生活で実践することで健康を保てるようになります2)

高齢者サロンで行う活動

 高齢者サロンで行う活動は、参加者が自分たちで行いたい活動を考えて内容を決めます。集まった人たちの興味や関心に合わせて自由にプログラムをつくることができます。

 季節感を取り入れることや身体を動かすプログラムを入れると介護予防、認知症予防になります。

画像:お茶をする2人の高齢女性の写真

高齢者サロンの活動内容の例

  • 茶話会での気軽なおしゃべり
  • ストレッチ、体操、運動で身体を動かす
  • ウォーキング
  • 工芸品などの技術の伝承
  • 手芸や編み物、作品作りなどの手作業
  • レクリエーションやゲーム
  • 将棋や囲碁
  • 園芸や季節の花を楽しむプログラム
  • 地域の子供や若い世代との交流
  • 会食
  • 料理
  • ボランティアによる健康や栄養に関する講座
  • ボランティアによる血圧測定や健康チェック
  • ボランティアの講師による太極拳やヨガなど
  • 歌、カラオケ、音楽鑑賞
  • 工場見学
  • 野外活動や散策
  • 日帰り温泉や旅行

など

高齢者サロンができるまで

画像2:刺繍をする二人の高齢女性の写真

 新たに高齢者サロン活動を始める場合には以下の手順で行います。地区の社会福祉協議会が高齢者サロンの立ち上げ・運営に関する相談や支援、活動費用の助成、サロン活動に関する保険の取り扱いを行っています。

1.高齢者サロンを運営する仲間を募る

 高齢者サロンを始めたいと思ったら、まずは地域で一緒に活動する仲間を募りましょう。

2.開催場所、日時を決める

 月に1回程度、何曜日の何時から開催するか、費用がかからず、高齢者が気軽に訪れることのできる場所を決めます。

3.高齢者サロンの活動内容を決める

 高齢者サロンで行うプログラムを決めましょう。参加者がお互いに交流できるプログラムがよいでしょう。

4.参加者を募る

 地域住民へ呼びかけて参加者を募ります。地域の公民館への掲示や回覧板、近所に声をかけるなどして参加者を募ります。

5.活動の準備

 高齢者サロンを安全に楽しく運営していくために、地域住民の組織や保険・医療・福祉機関や行政との連携の確認、危険箇所がないかのチェック、衛生管理、プライバシーの保護、高齢者サロン活動者同士の情報交換の機会、保険への加入、備品の準備など、運営上の体勢を整えます。

参考文献

  1. 社会福祉協議会における助け合い活動の推進 平成28年10月26日 生活支援コーディネータースキルアップ等支援事例説明会 全国社会福祉協議会 地域福祉部(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 社協の提案する地域福祉活動・事業 - 地域福祉・ボランティア 情報ネットワーク あなたもまちもいきいき!「ふれあい・いきいきサロン」のすすめ パンフレット(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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