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日本の地域別高齢化率と平均寿命

日本の地域別の高齢化率

 日本の少子高齢化は、過去の予測を超えるスピードで進行していますが、これは全国的に均等なわけではありません。例えば、平成22年と平成27年の65歳以上の人口の割合を、都道府県別に見てみましょう(グラフ1、表)。

グラフ1:平成12年と平成27年の都道府県別老年(65歳以上)人口割合を示した棒グラフ。統計局人口推計 長期時系列データ(平成12年~27年)より引用
グラフ1:都道府県別65歳以上の人口の割合(平成12年、27年)1)
表:都道府県別65歳以上の人口の割合(平成12年、27年)(単位:%)
都道府県平成12年高齢化率平成27年高齢化率
北海道 18.23 29.09
青森県 19.53 30.15
岩手県 21.45 30.41
宮城県 17.29 25.74
秋田県 23.53 33.92
山形県 22.97 30.84
福島県 20.35 28.72
茨城県 16.62 26.73
栃木県 17.17 25.91
群馬県 18.18 27.57
埼玉県 12.84 24.83
千葉県 14.14 25.89
東京都 15.89 22.68
神奈川県 13.80 23.86
新潟県 21.28 29.83
富山県 20.75 30.64
石川県 18.58 27.88
福井県 20.53 28.72
山梨県 19.62 28.45
長野県 21.45 30.08
岐阜県 18.18 28.07
静岡県 17.65 27.81
愛知県 14.54 23.82
三重県 18.86 27.95
滋賀県 16.08 24.29
京都府 17.44 27.57
大阪府 14.97 26.23
兵庫県 16.95 27.14
奈良県 16.63 28.72
和歌山県 21.14 30.87
鳥取県 22.06 29.74
島根県 24.77 32.47
岡山県 20.18 28.69
広島県 18.50 27.53
山口県 22.25 32.15
徳島県 21.99 31.00
香川県 20.90 29.95
愛媛県 21.50 30.66
高知県 23.71 32.78
福岡県 17.39 25.90
佐賀県 20.39 27.70
長崎県 20.83 29.66
熊本県 21.30 28.80
大分県 21.77 30.39
宮崎県 20.70 29.57
鹿児島県 22.62 29.44
沖縄県 13.95 19.75

 全国の都道府県中、平成12年現在での高齢化率が高かった地域は、平成27年の高齢化率も高い傾向にあります。ではこれを、平成27年の高齢化率が高い方から、並び替えてみます(グラフ2)。

グラフ2:都道府県別老年(65歳以上)人口割合を示した棒グラフを左から平成27年の高齢化率の高い順に並び替えたもの。秋田県が最も高齢化率が高く、沖縄県が最も低い
グラフ2:都道府県別 高齢化率の比較1)

 47都道府県中、65歳以上人口の割合が25%以上である都道府県は、平成12年の段階では0でした。もっとも高齢化率が高かった島根県でも24.77%であり、全国平均では17.36%。この時点ではまだ、日本は「高齢社会」だったことになります。

 しかしそれから15年後の平成27年のデータを見ると、高齢化率が25%を超えている都道府県は、47都道府県中、41の都道府県でした。全国平均でも26.65%ですから、日本はすでに「4人に1人が高齢者」という社会になっています。

 65歳以上人口の割合がもっとも高いのは、平成12年は島根県、平成27年は秋田県です。秋田県の平成27年の高齢化率は、33.92%で、全国平均よりも7ポイント以上、平成12年からの15年間で10ポイント以上、増加していることになります。さらに、高知県、島根県、山口県、徳島県、和歌山県、山形県、愛媛県と、高齢化率30%を超える県が続きます。

日本の地域別の高齢者単独世帯数と割合

 また、65歳以上の人口の単独世帯数と、全世帯に対する割合を都道府県別にみると、以下のようになります(グラフ3)。

 

グラフ3:65歳以上人口の単独世帯数と全世帯に占める割合を示したグラフ。統計局人口推計 長期時系列データ(平成12年~27年)より引用
グラフ3:65歳以上人口の単独世帯数と全世帯に占める割合1)

 65歳以上の単独世帯は、東京都や大阪府などで多くなりますが、これは元となる全世帯数も多いためです。65歳以上の単独世帯の割合でみると、もっとも高いのは高知県の16.49%、これに鹿児島県の15.33%、和歌山県の15.0%が続きます。

 一方で、高齢化率としては2番目に低かった東京都は、65歳以上の単独世帯の割合が11.05%くらいですので、全国平均の11.11%と大きくは変わりません。高齢化率がもっとも高かった秋田県では、65歳以上の単独世帯は12.34%で、全国平均よりも1ポイント以上多いことになります。

 これらのことから考えると、同じ日本であっても、地域別の高齢化率は大きく異なるだけでなく、それぞれの地域によって高齢者の単独世帯の数も異なり、一概に高齢者が多い=単独世帯の高齢者も多いということにはならない、ということです。

日本の地域別の平均寿命

 厚生労働省発表の平成28年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳でした。平均寿命には男女差があります。平成25年(1950年)には3.4歳の差でしたが、平成28年(2016年)には6.16歳まで、拡大しました。

 もう一つ、人の寿命を考えるときに挙げられる言葉として「平均余命」というものがあります。これは、ある一定の年齢に達した時、あと何年くらいの余命があるか(生きる可能性があるか)を示しています(グラフ4)。

グラフ4:男女別年齢別平均余命を示す棒グラフ。厚生労働省 平成28年簡易生命表の概況より引用
グラフ4:男女別年齢別 平均余命2)

 これを、65歳以上の平均余命として、男女別、都道府県別にみてみましょう。

 65歳時点の平均余命がもっとも長いのは、男性では長野県の19.78歳、女性では沖縄県の24.89歳です。一方で、65歳時点の平均余命がもっとも短いのは、男性では青森県の17.59歳、女性では栃木県の23.22歳です。このデータは平成22年のものですから、現在では少し変わっている可能性はありますが、もっとも長い都道府県ともっとも短い都道府県の間には、男性では2.12歳、女性では1.67歳の差があります。つまり、65歳時点での平均余命は全国均一ではありませんし、男女差もみられています。

 これらの背景には、地域差や生活環境の差などが考えられますが、性別による違いや、同じ都道府県でも男女差がある場合など、その理由を一概に述べることは難しいでしょう。しかし、高齢者が安心して長生きできる地域には、何かしらの「地域性」があります。今後の高齢者に対する施策等は、このような「地域性」も加味し、地域別に行われることが必要である、ということが分かります。

参考文献

  1. 人口推計 長期時系列データ(平成12年~27年) 統計局(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. 平成28年簡易生命表の概況 厚生労働省(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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