健康長寿ネット

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高齢者の死亡原因

死亡原因の変化

 日本における急速な高齢化は、死亡原因の変化をもたらしています。死亡原因の変化として、死亡別年齢調整死亡率の推移をみると1950年に死亡原因の13.5%を結核が占めていましたが、1980年までには1%以下に減少しています。これに変わって1950年から1980年までは脳血管疾患、1981年以降は悪性新生物(悪性腫瘍)が死亡原因の第1位となっています。1975年以降脳血管疾患の死亡率は減少していますが、悪性新生物と心疾患の死亡率は増加傾向にあります。

 死亡原因順位としては、第1位は悪性新生物、第2位は心疾患、第3位は、肺炎となっています。

年齢別死亡原因

 表:死亡原因順位(年齢別)が示すとおり、55歳から79歳までは、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の順となっており、死亡原因としては、高齢者でもあまり変わりはありません。ただ、90歳以上の高齢者では、悪性新生物による死亡原因の割合が、少なくなり、代わりに心疾患による死亡の割合が増加してきます。また、65歳から79歳までは肺炎による死亡は、第4位であったのが、80歳以上で第3位となります。また老衰は、85歳~89歳までは第5位、90歳~94歳までは第4位、95歳以上で第1位にでてきます。 

表:死亡原因順位(年齢別)
年齢 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
総数 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰
0歳 先天奇形等 呼吸障害等 乳幼児突然死症候群 不慮の事故 出血性障害等
1~4 先天奇形等 不慮の事故 悪性新生物 肺炎 心疾患
5~9 悪性新生物 不慮の事故 先天奇形等 その他の新生物 心疾患
10~14 悪性新生物 自殺 不慮の事故 心疾患 先天奇形等
15~19 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患 先天奇形等
20~24 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患
25~29 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患
30~34 自殺 悪性新生物 不慮の事故 心疾患 脳血管疾患
35~39 自殺 悪性新生物 心疾患 不慮の事故 脳血管疾患
40~44 悪性新生物 自殺 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故
45~49 悪性新生物 自殺 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故
50~54 悪性新生物 心疾患 自殺 脳血管疾患 肝疾患
55~59 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 自殺 不慮の事故
60~64 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 自殺 不慮の事故
65~69 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故
70~74 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故
75~79 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故
80~84 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 不慮の事故
85~89 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰
90~94 心疾患 悪性新生物 肺炎 老衰 脳血管疾患
95~99 老衰 心疾患 肺炎 脳血管疾患 悪性新生物
100歳以上 老衰 心疾患 肺炎 脳血管疾患 悪性新生物

 注 :乳児(0歳)の死亡原因については乳児死亡原因簡単分類を使用している。死亡原因名は次のように省略

  • 心疾患←心疾患(高血圧性を除く)
  • 先天奇形等←先天奇形、変形及び染色体異常
  • 呼吸障害等←周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害
  • 出血性障害等←胎児及び新生児の出血性障害及び血液障害

 (厚生労働省 平成26年 人口動態統計 月報年計)

 若年者と比較して高齢者の悪性新生物に質的な差はほとんどありません。一般的に高齢者では、悪性新生物との関わりが認められることです。つまり、悪性新生物に罹患したが治療されたもの、もしくは保存的治療を行っているものなどの比率が高いことです。また、一種類だけでなく複数の悪性新生物をもつことも若年者にはみられない特徴です。70歳以上の高齢者における悪性新生物の罹患率は、男女とも胃がん、肺がん、大腸がんが全体の半分以上を占めています。死亡数では、肝臓・胆嚢・膵臓の臓器に関係した悪性新生物が多くなります(リンク1・2・3参照)。

リンク1 「胃がん末期」

リンク2 「肺がん末期」

リンク3 「大腸がん末期」

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