健康長寿ネット

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コレステロール

コレステロールの働き

 コレステロールは脂質の一種で、脳や肝臓、神経組織などに多く含まれています。細胞膜の主要構成成分で、性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁酸、ビタミンDの原料となり、生命維持に欠かせない重要な物質です。

 体内で必要なコレステロールの約8割は、糖質や脂肪酸から生じたアセチルCoAという物質から、主に肝臓と小腸で一日に約1~1.5g合成されています。残りの必要量は食事からの摂取でまかなわれています。

 わたしたちの体は食事からのコレステロールの摂取量が多い場合には、体内での合成量は少なくなるように調節されています。

コレステロールを摂りすぎると・少なすぎると

 食事からコレステロールを摂りすぎて、血液中のコレステロールが過剰になると、高コレステロール血症を招きます。高コレステロール血症では、コレステロールが血管壁に蓄積され動脈硬化(リンク1参照)を誘発し、さらに虚血性心疾患、脳梗塞(リンク2参照)のリスクが高まります。

 コレステロールの過剰の害ばかりが問題になりますが、不足でもいくつか健康障害を引き起こすと考えられています。コレステロールが少なすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力低下や脳出血などを起こします。

リンク1 「閉塞性動脈硬化症」

リンク2 「脳梗塞」

コレステロールの多い食品

 コレステロールは動物性食品に多く含まれます。特に肉・魚の内臓類、魚卵、卵、卵を使った菓子類などに多く含まれます。鶏・肝臓80g(1串)で296mg、鶏・全卵60g(中1個)で252 mg、イクラ30g(1人前)で144mg、カステラ50g(1切れ)で80mg含まれています。

 血液中のコレステロール値が高いことを気にしている人は、コレステロールの吸収を阻害する食物繊維の豊富な野菜、海藻、きのこを積極的に摂ったり、バター、ラードなどの動物性脂肪を控えたり、肉を摂るときは、脂肪部分を極力避け赤身を摂る、などの工夫をしましょう。

食事摂取基準

 グラフに示すとおり平成19年国民健康・栄養調査結果におけるコレステロールの摂取量は323.5mg、このうち卵類からの摂取が149.8mgと最も多く、次いで魚介類75.7mg、肉類57.1mgの順でした。

 日本人の食事摂取基準(2010年版)では一日の目標量(上限)は、18歳以上男性750mg未満、18歳以上女性で600mg未満となっています。十分なデータが得られないため下限の目標量は設定されていません。

グラフ:コレステロールの食品群別摂取構成比(平成19年厚生労働省 国民健康・栄養調査)日本人はコレステロールを卵類から最も多く摂取していることを示している。

グラフ:コレステロールの食品群別摂取構成比

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