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脂溶性ビタミン:ビタミンE

ビタミンEの働き

 ビタミンEは抗酸化性を示す代表的な脂溶性ビタミンで、トコフェロールともいわれます。ビタミンEには強い抗酸化性作用があり、生体膜の機能を正常に保つことや、赤血球の溶血の防止、生殖を正常に保つことに関与しています。

 ビタミンEは天然ではα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類がありますが、生理作用が最も強いのはα-トコフェロールです。α-トコフェロールを100とした場合、β-トコフェロールの生理作用は40、γ-トコフェロールは10、δ-トコフェロールは1とされています。

食事摂取基準

 ビタミンEは脂質とともに腸管からリンパ管を経由して体内に吸収されますが、体内に分布するビタミンEの大部分がα-トコフェロールであることから、食事摂取基準ではα-トコフェロールの目安量で1日に必要なビタミンE量を示しています(2010年版食事摂取基準では、18歳以上の男性で7.0mg、18歳以上の女性で6.5mg)。

 ビタミンEが不足すると不妊、歩行失調、位置感覚障害が起こることがあります。また未熟児では溶血性貧血や神経障害が見られることがあります。

 ビタミンEの摂取量は平成20年の国民健康・栄養調査によると平均8.6mgでした。

 日本人のビタミンE摂取状況はおおむね良好と思われます。ビタミンEは植物油(落花生、大豆、パーム、とうもろこし、ひまわり、紅花など)、小麦胚芽、種実類(ゴマ、アーモンドなど)などに多く含まれています。

 食事摂取基準によると、過剰摂取により健康被害が起こる危険性がないと考えられる上限値は、成人男性700~800mg、成人女性600~700mgですが、現在のところ過剰症は報告されていません。

老化防止に注目

 近年ではビタミンEの強い抗酸化性作用(リンク1参照)が注目され、老化防止に役立つことが期待されています。様々な研究が行われていますが、現時点では、ビタミンEがガンや心臓病、アルツハイマー病(リンク2参照)を予防する効果は証明されていません。今のところ、ビタミンEは食事から充分とれるように工夫し、必要以上にサプリメントを利用することは避けた方が無難でしょう。

リンク1 「抗酸化剤」

リンク2 「アルツハイマー病」

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