健康長寿ネット

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水溶性ビタミン:ビタミンB2

ビタミンB2の働き

 ビタミンB2は黄色の水溶性ビタミンで、リボフラビンともいいます。牛乳がネズミの成長促進に関与をしていることを見つけたことがきっかけで、ビタミンB2が同定されました。そのため発育ビタミンともいわれています。牛乳からタンパク質と脂肪を取り除いた上澄みは黄色みをおびていますが、これはこのビタミンの色からきています。

 ビタミンB2は糖質、タンパク質、脂質の代謝、エネルギー産生に関与しています。体内でフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)となって、酸化還元反応の補酵素として働いています。

ビタミンB2の多い食品

 ビタミンB2は、落花生などの豆類、酵母、レバー、牛乳、卵、緑黄色野菜などに多く含まれています。ビタミンB2は熱には強いのですが、光によって分解しやすい性質があります。また、アルカリ性(例えば重曹)で加熱すると分解してしまいます。

ビタミンB2が不足すると

 牛乳・乳製品、動物性食品、豆類の摂取量が少ない場合、ビタミンB2が不足することがあります。ビタミンB2が不足すると発育不全になります。

 また、ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係していますので、不足すると口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などを起こします。口角がただれて痛む口角炎のことを「からすのお灸」と呼ぶところもあるようです。

目標摂取量

 ビタミンB2が足りているか不足しているかの栄養状態は、血中リボフラビン量、尿中排泄量、赤血球中グルタチオン還元酵素活性などを指標として判断されます。

 1日の摂取量(推奨量)を表にしました。ビタミンB2はエネルギー産生に関与していますので、推奨量はエネルギー1,000kcalあたり0.60mgとして算出されています。女性では18~69歳で1.2mg、70歳以上で1.0mgです。一方男性では18~49歳で1.4mg、50~69歳で1.3mg、70歳以上で1.2mgです。

 平成19年国民健康・栄養調査におけるビタミンB2の一般食品からの摂取量は1.17mgでした。乳類、砂糖・菓子・嗜好飲料類から摂取されているほか、卵類、魚介類、肉類、野菜・きのこ・藻類、穀類などから摂取されています。

表:ビタミンB2の食事摂取基準(推奨量)
年齢
(歳)
男性
(mg)
女性
(mg)
30~49 1.6 1.2
50~69 1.5 1.2
70以上 1.3 1.0

グラフ:ビタミンB2の食品群別摂取構成比(平成19年厚生労働省 国民健康・栄養調査)日本人はビタミンB12を魚介類からが最も多く摂取していることを示している。

グラフ:ビタミンB2の食品群別摂取構成比

 ビタミンB2の多量摂取による過剰障害は起こり難いようです。ビタミンB2を一度に投与した場合の最大吸収量は約27mgだったという報告があります。一度に大量摂取しても吸収されず、結局は排泄されてしまうのです。また、ビタミンB2が過剰に吸収されても、余剰は尿中に排泄されてしまうことも確かめられています。

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